レコーディングダイエット

ダイエット

皆さん、レコーディングダイエットって聞いたことがありますか?世のダイエッターなら大抵耳にしたことがあるはず。どんなダイエットかと言いますと、下の通りです。

  • 自分が食べたものを全て書き出す。
  • 体重を毎日計り、記録する。
  • 毎日、継続する。

以上の3つ。

これを継続すると、あら不思議。痩せていくのだそうです、、、、、汗。

イヤイヤ、痩せるわけないじゃん!と、私などは思うのですが、しかし彼らの言い分を少し聞いてみましょう。

レコーディングダイエットの本質とは

レコーディングダイエットとは、貴方が日常、どんなものを食べているのかを記録することから始まります。そして、1週間とか2週間とかまとまったら、その記録を見返すのです。そして、記録を見返したとき、例えば〇月〇日に、おやつでドーナツを2個食べたなぁとか〇月〇日には、スタバのキャラメルマキアート飲んだなぁ、とか、自分の食生活を振り返り、「あぁ、そうか。こういうものを食べているから太っているんだな。」という気付きから始まるのだそうです。そして、気づいてしまった貴方は自分が太っている食生活での原因を把握し、無意識か意識的かは判らないけど、生活の改善を図るようになるのだ。だからレコーディングダイエットは効果があるのだ。と、言っています。

レコーディングダイエットの失敗とは?

なるほど。なかなか、持って回ったやり方のような気がしますが、気付きの段階になれば、この方法でダイエットできる人も出てくるかもしれません。しかし、多分、ほとんどの人は成功しないはずです。そう思い読み進めると、レコーディングダイエットの失敗しない方法なんというのも出てきます。これは次のようなものです。

  • 最初から運動や食事制限を頑張ってしまう
  • 食べたものを見返して、自分を責めたり、反省しすぎる
  • 食べた時間とモノを正確に書いていない。

と、こんなところだそうです。普通の人は、何を食べたかくらいは記録出来るでしょうけど、食べた時間など気にしてませんよね。常に手帳でも持ち合わせていて、食べる前に必ずその手帳を開き記録してから食べる、という一連の作業が苦にならない人なら可能でしょうが、普通の人には、まず無理でしょう。さらに、例えば、その記録の中に、〇月〇日に大福を食べた、とあり、そのことを気に病み反省したりして自己嫌悪に陥ったりすると、レコーディングそのものが嫌になってしまって、失敗するとあります。自己嫌悪や反省はレコーディングダイエットにとって禁忌らしく、ネガティブな感情を抱かないことが推奨されています。やるべきことは、ただ“気付く”ことだけなのだそうです。

ふ~む。「どうやらレコーディングダイエットでもっとも重要なのは、“気づき”なのだ。人は気づきさえあれば、自らの行動を律することが出来、痩せることを可能にする。そしてその“気づき”を得るのに最も効果的な方法がレコーディングダイエットなのだ。」ということらしい。

はて、“気付き”って、そんなに万能なものなのだろうか?

普通に生きていて、自分にダイエットが必要と思っている人は、大抵の場合、自分の食生活に問題があると知っています。そして、太る原因がカロリー過多の食事になっていることも知っているはずです。更に、例えば、かつ丼は太るよな~、とか、ラーメン、餃子、ライスのセットは食い過ぎだよな~、とか、甘いもの食べると太るよな~。なんて、当たり前のように思っているんじゃないですかね?無意識に、オヤツにコメダ珈琲のチョコパフェを食べてるダイエッッターなんて見たことがないのですよ。

失敗する原因にこんな事が書かれていると、レコーディングダイエットの開発者って、よっぽどアレな人なのかな、と勘繰ってしまいます。

レコーディングダイエットをしても痩せない

結局のところ、レコーディングダイエットの本質は何かと考えてみますと、日常の食生活を事細かに記録して、今までの自分の生き方を直視すること。そして、今までの生き方が太る生き方なのだということを理解すること。そして太る生き方を見直して、太らない生き方をすること。こんなところだと思います。

そうやって見てみると、やはりキーワードは“生き方を変える”これにつきます。私は以前からダイエットとは生き方を変えることだと思っていました。前に書きましたとおり、例え、一時的に痩せたとしても、生き方を変えない限りまた太るし、むしろリバウンドを引き起こし以前より体重が増える、なんて事も起こりえます。どんなダイエット法を試みようが、最終的にはダイエットをするには生き方を変える以外方法論がありません。

こんな意見をよく聞きます。「人生、短いのだから好きなモノを食べて、好きな事をすればいいんじゃないの?」と。「内のおばあちゃんは、何も節制などしないで、97才まで生きていたよ」と。これは考え方の違いですね。そういう方はダイエットなどしないはずなので、どうぞ、お好きな人生を愉しめば良いと思います。しかし、ダイエットしようと思っている方は違います。好きなモノを食べるのも勿論楽しいことではあるけれども、それよりも何よりも、前に出た腹を何とかしたいと思っているはずです。ダイエットをしようと思っている人達は、前記のような、むやみな人生謳歌論に乗ってはいけません。あれは悪魔のささやきです。(笑)人間にとってダイエットとは何か、という話については、また別稿で掲載したいと思いますが、一先ずそれは置いておきましょう。

レコーディングを効果的に使うためには?

さて、レコーディングダイエットですが、悪口のようになってしまいましたが、実はレコーディング自体は決して間違いではありません。と、いうより寧ろ記録はした方がよいと思っています。何故なら、自分の食べたものが明確になるからです。これは貴方が想像しているよりとても大きな効果をあなたにもたらします。少し具体的に言及していきましょう。例えば貴方がダイエットしようと決意したとします。100円ショップで記録用のノートを買ってきて明日からこのノートに3食の記録と体重や体脂肪の記録を記入していきます。書き方は自由です。1ページが一日分でも良いでしょう。そして貴方は明日からの食事メニューを想像しているハズです。例えば毎朝1枚のトーストを半分にするとか、トーストを食べずにヨーグルトとサラダだけにするとか。昼は我慢が辛いから普通に食べようとか、そうしたら、明日は日の出食堂の日替わり定食にしようとか、伊太利屋亭のパスタランチにしようとか、etc、etc。そして、夜は野菜中心の軽めの食事で済まそうとか、そんな思いを巡らせつつ、その日に食べたものがそこに記述されます。この時点で貴方は食生活の舵を大きく切り、今までと全く違った生き方を始めたのだと気付くべきなのです。今まで食事のことなど何も気にしなかったのが、ダイエットを始めようとした瞬間から、気を遣い始めたのです。それは自分の体重と食事を比較して、一日に必要とするカロリーよりも少ない食事をするための方法論と実際の食事を比較することとなるのです。この瞬間、初めてかどうかは解りませんが、貴方は自分の体をコントロールし始めたのです。そんな自分の変化を記録していくことは、とても有意義なことだと思います。何故なら、これは貴方が自分の人生を変えた証拠だからです。さらに、この記録の中に今日の自分の状態や気分を書き込んでいくことをオススメします。例えば、食事を少なくすると、お腹がすきます。何時ころ空腹を感じたとか、どんな気持ちだったとか、お腹がすくと、イライラして仕事の能率が下がるとか、飴をなめたら、空腹が収まったとか、何でも構いません。出来るだけで構いません。思いついた事を記録しておいて下さい。そういった細かい積み重ねが貴方の行動を変えていくことに繋がるからです。

そして、ここでも最も重要なのは、ノートの1ページ目に、まず貴方の一日に必要とする摂取カロリーを記しておくことです。そして自分の摂取カロリーを下回るような生活をすることです。それには当然、食べたもののカロリーが何カロリーなのか調べなければなりません。ファミレスなどならば必ずカロリーは書いてありますし、ネットで調べれば簡単に出てきます。別段、それほど詳しく調べる必要はありません。100kcalくらいの誤差などは気にする必要はありません。ダイエットを始めて、2週間もすれば、結果が出てきます。その結果を見て見直せば良いだけの事です。そんな事が出来るのもレコーディングダイエットの良いところです。但し、基本的にただ書いているだけで痩せるなんてことはありません。ですから、そんな教え方のレコーディングダイエットは全て間違っています。とても重要なことなので何度でも言いますが、ダイエットとは消費カロリーが摂取カロリーを上回る以外に不可能なのです。

さて、レコーディングダイエットについて考察してきましたが、一部の変なレコーディングダイエット法には決して惑わされないようにお気を付けください。レコーディング、記録を取ることについては、とても効果的だと私も思っておりますので、適宜利用して、ご自身のダイエットの味方にするのも、とても良い方法だと思います。自分なりの良い方法を見つけて健やかなダイエットが出来るといいですね。それでは今日はこの辺で。

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