いったい、この世の中には、どれ程のダイエット法があるのでしょう。と調べてみると、あるわあるわ。それこそ100種類くらいは簡単に出てきそうな勢いです。例えば筋トレダイエット、低炭水化物ダイエット、有酸素ダイエット、こんにゃくゼリーダイエット、痩せ薬ダイエット、ロングブレスダイエット、などなど。最後のほうはだんだん怪しくなってしまいますね。
考えてみますと痩せる原理はとても単純です。それは何かといいますと、これです。
摂取カロリーより消費カロリーが多いと痩せる。
すごく単純ですね。汗
もちろん、これで終わりでは、何の意味もありません。そんな身も蓋もないことを書こうとしているわけじゃありません。実は私自身が体重95㎏から68㎏へと、-28㎏のダイエットに成功しているのです。その後、リバウンドしたり、またダイエットしたり、紆余曲折を経て今に至ります。そんな自分の経験を通して失敗しないダイエットを皆さんに発信出来たらと思っています。
ダイエットをするということは生き方を変えるということ
さて、もし皆さんが今、ダイエットを考えているのならば、大なり小なり確実に太っているはずです。そしてそれは今までの生活の中で消費カロリーより摂取カロリーが高かった証拠です。ここで少し考えて欲しいのです。例えばもし今、あなたが2か月で-5㎏のダイエットに成功したとします。ダイエットに成功したあなたは、今まで履けなかったスカートが余裕で履けるようになり、とても嬉しい気持ちになったり、鏡に映った自分の姿を見て少し誇らしい気持ちになったりするはずです。そう。ダイエットに成功すると幾つもの意味で自分に自信がもて、大きな満足感を得られるのです。しかしです。ダイエットを終了して、元の生活に戻れば、また太ります。それどころか、もしかしたらリバウンドが発生して今まで以上に太るかもしれません。何故か。よく思い出して下さい。あなたの今までの生き方は”太る生き方”なのです。現状、ダイエットを考えているのであればこれはもう紛う方なき事実です。こんな事実を指摘されるのは嫌なことだと思います。何だか今までの自分の生活がだらしないと言われているような気持ちになる方もいらっしゃるでしょう。しかし、貴方がここでダイエットをする道を選択するのであれば、乗り越えなければならないハードルがあるのです。ハードルと聞いて、少々怖気づいてしまう方もいるかもしれません。でも安心してください。そのハードルは決して超えられないものではありません。事実、意思が弱くダメダメな人生を歩んできた私でさえ成功することが出来るのです。貴方に超えられない訳がありません。どうか自身を持ってダイエットを進めてみてください。
ダイエットとはダイエット期間とその後の期間を含めたものだ
ではどうするか。ダイエットだけではなく、ダイエット後の生活も考慮しなければなりません。
ちょっと待って、二つの事を考えなきゃいけないの?すごく面倒くさいんだけど、、、
なんて声が聞こえてきます。でも、この二つは実は、つながっているのです。痩せることと、その後の生活を分けて考えることなど実は出来ないのです。先ず、そのことを肝に銘じるべきなのです。全く基本的な事なのですが、ともすると見落とされてしまいがちな事があります。それは何なのか、そして、その理由とは何なのか少し詳しく書いていきましょう。
あなたの体重はあなたの体が必要とするカロリーに支配されている。
まずは下の図をみてください。

これは、厚労省の資料で日本人の摂取カロリーの表です。左が年齢欄になります。上の欄で男性か女性を選択して下さい。身体活動レベルとありますが、普段座っていることが多い人は「低い」となり、肉体労働などされている方や、運動量の多い方は「高い」となります。まあ、皆さんの普段活動レベルを考えて、大まかな把握で大丈夫です。
さて、ここで、また考えて頂きたいのです。今、貴方はダイエット前の状態です。今の生活を改めて振り返った時どんな状況でしょうか。例えば私で言いますと、年齢は50代。活動レベルは低いので、一日に必要な摂取カロリーは2100kcalとなります。この2100kcalというのが私にとっての最も基礎となる数値ということになってきます。この2100kcalを境に太ったり痩せたりするのですから、当然と言えば当然です。貴方の体は貴方の意志とは何も関係なく、一日に活動する為に必要とするカロリーを決めてしまいます。ですが、ここからが重要なところですが、食べるものに関しては貴方の意志でどうにでもなってしまうのです。だからこそ太ったり痩せたりします。この摂取と消費のメカニズムの違いを理解しないと理想とする体形は維持できないと考えなければなりません。
一例として、私が何も考えない食生活をしているとどうなるか、あげてみましょう。
朝 食べない。昼 牛丼特盛。夜 缶ビール500ml×1、焼酎水割り3杯、焼き魚、ごはん茶碗1杯、豆腐、漬物、サラダ。こんな感じです。
また別のは、朝 ヨーグルト。昼 ココイチカレーごはん400g白身魚トッピング。夜 缶ビール500ml×1、ウィスキー水割り2杯、鶏モモ肉のソテー、温野菜付け合わせ。
少しカロリー計算してみましょう。牛丼特盛:1013kcal、缶ビール500ml:200kcal、焼酎水割り×3:300kcal、焼き魚:約500kcal、ごはん:230kcal、豆腐:約100kcal、その他:約150kcal。トータル約2480kcalです。先のグラフから、差し引き280kcalの超過となります。ではこれに30日をかけてみます。すると一か月に8400kcalの超過です。一月に凡そ1.2kgほど脂肪が付いていく計算です。一年で見ますと、約15㎏の脂肪の増加となります。いや~すごいですね。人にもよるでしょうけど、今、痩せたいと思っている人は日々の生活で確実にカロリーオーバーしているのです。ですからダイエットをする前にまずダイエット後の生活を想像して、続けられそうな食生活に改善しなければならないのです。ではどうするのか。
食事のカロリーを知ることが第一歩
ここで先ほどの私の基礎となる一日に必要とする摂取カロリー(以下基礎カロリーとします)は2100kcalです。私の基礎カロリーに当てはめで食事を改善するとどうなるでしょうか。例えば牛丼特盛を牛丼並盛(733kcal)にするだけで-280kcalとなり、もうこれだけで基礎カロリーの範囲内に収まります。つまり、基礎カロリーと食べるもののカロリーを知り、適切な食事をすれば太らないということです。もう少し違う言い方をすれば、自分の基礎カロリーを元に、食べる量を減らせば痩せるということです。それはもう確実に痩せます。仮に一日あたり100kcalを減らせば1か月で0.5㎏ほど痩せていきます。年間に直すとなんと6㎏!です。年間6㎏ですよ。食事の量を一日あたり、たった100kcal減らしただけで貴方は自動的に6㎏痩せてしまうのです。そしてそのために貴方やるべきことは、たった2つです。
1.自分の基礎カロリーを知ること。
2.食べるもののカロリーを知り基礎カロリーを下回るようにすること。
とうですか?実に簡単だと思いませんか?
「イヤ、そんなこと解ってるって。当たり前のこと言うなよ!」って、お叱りの声が聞こえてきそうです。でもですね、何でもそうなんですが、この世界には特効薬なんて、そうそうないのです。仕事だって、勉強だって、子育てだってそうでしょう?「こうすれば、全てが上手くいく」なんてのは大抵の場合、ウソと相場が決まっています。「これさえ飲めば一か月に15㎏の減量に成功!」なんてCMがYouTubeに流れてきますけど、あんなのは、みんな出鱈目ですから。結局のところ、コツコツと積み重ねるのが一番の近道なのです。
レコーディングダイエット?
これってレコーディングダイエットかな?と思った方もいらっしゃるかと思います。その通りともいえますが少し違います。別に書こうが書くまいがどちらでも構いません。目的は痩せることですから。食べるときに、「これって何カロリーかな?」と思い、所要カロリーに抑えられていれば別段レコーディングする理由はありません。でも、書けるなら書いたほうがいいでしょう。例えば一週間たって体重計に乗った時に「あれ?ふとってる。」なんて時には何が原因か解るからです。痩せてるときに、記録を読み返して、「この食事で痩せられた。」なんて人はいないですからね。レコーディングの重要性はそのくらいのものです。ともすると、目的と手段が逆転して、レコーディングダイエットの目的が”レコーディング”になってしまい、レコーディングダイエットをしても痩せない、、などどいう方もいますので。
焦りは禁物
ダイエットに焦りは禁物です。貴方の脂肪は長い時間をかけて蓄積されたもののはずです。ですから一挙に5㎏やせようとか思っても無理というものです。例えば〇イザップなどは、2か月でマイナス8㎏とか4か月でマイナス18㎏とか言ってますけど、私にはかなり極端な数値に見えます。恐らく筋肉もそうとう減っているだろうと思います。この辺のところはまた別稿で書きたいと思いますが、ダイエットは気長に取り組むべきものです。冒頭申し上げた通り、ここでも”生き方を変える”ということの重要性がお判りと思います。
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